2013年11月26日火曜日

それでも当方はHP Primeを支持する

既にそれなりに販売されたとあって、ついにAmazonにもHP Primeのレビューが出ておりました。

確かに、このレビューはすべて「もっとも」な御意見です。関数電卓としてはキーの配置が悪く使いにくい、バグがある、etc ... グゥの音もでない。HP Primeに関数電卓を求める向きには、大変「不適」であると思います。

高機能電卓の多くは、機能が増える事で、その機能の呼び出しが複雑化する傾向があります。これは大きな「勧められない理由」です。それでも、高機能電卓が開発されているのは、より高機能な製品を、と求めるユーザーの声に応えて、なのだと思うのです。で、日本のユーザーも「面白そうじゃん、コレ」で飛びついたのでしょう。実際、日本では高機能電卓が実に少ない。
バグがある、という所も、勧められない理由です。また、タッチパネルにおける操作性も著しく悪い様子。これなら、TIの電卓を買った方が余程マシ。RPNもかなぐり捨てたHP製品に、何の意義を見出そうというのか ! このレビュワーの言い分は尤もであります。

確かに「欠点だらけ」のHP Primeではあります。しかし、アメリカをはじめとした各国のHPユーザーは、それでも購入して使用している。こうしたユーザーの声が、製品開発を推めるのです。
このレビュワーも、HP50gに見た製品思想をHP Primeに求めたのでしょうが、それが裏切られた、それが悔しい、という思いで、レビューを書かれたのだと思います。

こうした、使い物にならない製品でも、当方はHP Primeを支持します。「何処までも着いていきます下駄の雪」ではあるのですが、「だって、面白そうじゃん」ですから。こうなると「腐れ縁」とでも言いましょうか。
かつての日本メーカーなら「なら、当社はこういう新製品だ !」と投入してきたのでしょうが、今日、それをやっているのがCASIOくらいしかない。また、ユーザーも「これだけ高性能なのに、操作性がCASIOの2000円の関数電卓に劣る。残念でならない」と言うから、高機能電卓を積極的に開発しようともしない、のか。当方の場合、そこが「悔やまれる」のです。

そろそろ日本語マニュアル版、出ませんかねぇ。Julyさん。
(日本語マニュアル版でも製品の中身は同じですから、バグなどはてんこ盛りのはずです、念の為)

2013年11月22日金曜日

HP Primeで動くかも知れない、短いコード

以前、HP PrimeでMandelbrot集合を描くコードがある、と紹介しましたが、これをいじって、Biomorphを描く様にしてみました。
シミュレータで動く事は確認していますが、未だ実機を持っていないので、試された方が居りましたら、実行時間などをお知らせ戴きますと幸いです。

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// title : biomorph for HP Prime
// begin : 2013-11-21 14:49:31 
// note  : 

//
pixVal(c)
BEGIN
LOCAL  cnt := 0;
LOCAL  z := (0,0);

WHILE (ABS(z) <= 10) AND (cnt < 10) DO
  z := z^5+c;
  cnt := cnt+1;
END;

//  color value : 0 for black, 16777215 for while
IF ABS(RE(z)) < 10 THEN RETURN 0; END;
IF ABS(IM(z)) < 10 THEN RETURN 0; END;
RETURN 16777215;

END;


EXPORT biomorph()
BEGIN
// Clean the screen (G0):RECT();

LOCAL dx, dy, c, xp, yp;
LOCAL xmin, xmax, ymin, ymax;
LOCAL pixStat;


xmin := -6.4;
xmax :=  6.4;
ymin := -4.8;
ymax :=  4.8;

dx := (xmax-xmin)/320;
dy := (ymax-ymin)/240;
c  := (xmin, ymin);

// we loop over each pixel
// Of the screen wil Prime:
FOR yp FROM 0 TO 239 DO
  FOR xp FROM 0 TO 319 DO
    c := (xmin+xp*dx, ymax-yp*dy);
    pixStat := pixVal(c);
    PIXON_P(xp, yp, pixStat);

  END;
END;

//  key wait loop
REPEAT UNTIL GETKEY() == -1;
FREEZE;

END;

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こんな感じ。


Biomorph については、例えば、こんなページがあります。

Fractals #2: Biomorphs - Mad Teddy's web-pages
http://www.madteddy.com/biomorph.htm

元々は「Based upon work by C.A. Pickover」との事。「biomorph pickover」で検索すれば、色々と面白い情報が得られると思います。

で、Julyさんの所の並行輸入版HP Prime、値段が下がってきて居ります。