2013年12月31日火曜日

2013年もありがとうございました

当Blogとしての、今年のまとめ(?)を。

* HP Primeが発売になりました

未だ日本語マニュアル付きは出ておりませんが、ネットだけではなく、秋葉原でも英語版が購入できるとか。
最初、HP Primeの情報に接した際には「日本でも出るのか ?」と思ったものです。39gIIが出なかったので。しかし、日本でも買える様になり、当方も購入しようと検討して居ります(日本語マニュアル版ネ)。
現状はbuggyなHP Primeですが、ファーム更新で少しずつでも改良されていく事を期待しつつ。

で、他にはコレといって書くものもありません、と思ったのですが、

* ポメラ・dm25が発売に

ポメラは「物書きの道具」として定着した感があり、dm100に引き続き、dm25も発売されました。
かなりの「ヘビーユーザー」にも支持されているポメラシリーズは、今後も続いていく事でしょう。そこで、当方としてはガキのポケット程度の場所にも入る大きさのポメラが出ないか、と思うのです。
ポメラは「ポケット・メモ・ライター」の略だそうで、それは背広、ジャケのポケットに入るから、との事で名付けられたそうです。折りたたみギミックは、背広の大きなポケットに入るために必要なメカだった。しかし、dm100として、そのメカを廃して新しいポメラを創造した。恐るべし、Kingjim。dm100はキーボードで大量の文書を書く人に受け入れられています。まさに電子の紙になったわけです。ならば、その「電子の紙」を、どこでもポケットに忍ばせて使えないか、と思うのであります。

ポメラ dm100 の発売を祝して
http://akatuki-724.blogspot.jp/2011/12/dm100_09.html

さて、「来年」はどんな事になりましょうや ? そして、80000回閲覧は年内に達成されるのか !?

2013年12月21日土曜日

Amazon.co.jpでのfx-5800pのレビューを眺めて - それでも当方はfx-5800pも支持する

最近は、fx-5800pが欲しくなってしまい、Amazon.co.jpのレビューを見ておりました。
概ね好評ではあるのですが、中には「もっと使いやすく」という意見もあります。

* カバーのヒンジが折れてしまった

これは、やす様も申されていますが、壊れやすい構造となっているらしく、今後の改良を望むものです。

* 「裏キー」(隠れているキー)

これは、関数電卓の「見巧者」(マニア)からの意見です。いくつかのキーがShift併用で呼び出しとなっているので、打鍵操作に「著しく」負担が掛かる、ちう事らしい。
当方などは、バリバリガンガンとキーを叩いて、その場で即時、結果を出す、という事をしていないので、「そんなものなのか」と思うのですが、こういう評価をしている方は、それこそ1秒を争う打鍵をしているのでしょう、だから「裏キーが、裏キーが」という事になってしまう。
確かに、機能が増えてしまうと「裏キー」になってしまう機能が出てきてしまう。だから、その機能を呼び出すのに、操作が面倒となって、思考が中断してしまう。すぐにも計算結果を出したいという欲求に応じていない。なるほど、と思います。

これを考えている内に、はたと気付いた事があります。何で「ナントカ試験対応電卓」というものが存在しているのか、その理由の一部を垣間見た思いなのです。

「ナントカ試験対応電卓」という製品は、関数機能は充実している一方、プログラム機能などの「ズルっ子機能」がありません。それは、ナントカ試験では、問題を解くための計算式をしっかり記憶して現場で運用する、そのスキルを見るからなのです。数値計算の具としての関数電卓には、飽くまでも「数値計算」以上の機能を求めない、という事です。それが、今日の計算尺たる関数電卓の位置付けであるのです。過去「一端のエンジニアは計算尺一本で、その場で概算値を求める」とも言われました。まさに、その考えを受け継いでいるのです。
そこで、ナントカ試験対応電卓が登場した。それは、一つの「計算尺の正常進化」とも言えそうです。こうした電卓に興味がない当方はナントカ試験対応電卓に興味がなかったので、調べる事もなかったのですが、確かにこういう需要があるのでしょう。
恐らく、ナントカ試験対応電卓ならば、裏キー問題の多くは存在しないのではないか。
また、事務処理のオネーチャンも電卓をガシガシ叩いておりますが、これなどは「ロールキー入力(高速打鍵入力)対応」いう機能があるから、軽快に打鍵をしている、それこそピアノの様に ! ナントカ対応電卓ならば、そうした高速キーストローク機能も実装されているでしょうから、1秒を争う様な快適な打鍵にも応じているの相違ない。ピアノを軽快に演奏する様に、ナントカ試験で軽やかにキーを叩き、計算しましょう。それくらい試験時間は短い、命短し、恋せよ乙女 !
裏キー問題はナントカ試験対応電卓で解決ダッ、「裏キーが、裏キーが」などと、カンナ音の様にうわ言をガタガタ抜かす奴は、(使いにくいfx-5800pの様な高機能電卓ではなく)ナントカ試験電卓を買え ! ハァハァ
と言うのは、少々乱暴な物言いでした、申し訳ない。ですが、こういう地味な技術的成果があって、電卓製品が普及している。世界を相手にしている大電卓メーカー、そうした意見も聞き漏らさず製品開発。素晴らしい。なので、関数電卓の見巧者の皆様には、是非ともナントカ試験対応電卓を御購入戴きたく、と切に願うものです。

幅の広い製品群があり、更に、fx-5800pなどの高機能製品がある、実に日本のユーザーは恵まれているのか、と思うのであります。

で、本題のfx-5800pについては、プログラム機能が特に評価されている。あさかぜネットでも、fx-5900pにソフトを入れるなどの小商いをしております。
実に、fx-603p以降のプロ電製品として、中心的な位置を占めた。過去、ポケコンユーザーだった人は、いま、これを買わずして何をかいわんや、というほどのものなのです。そんな具合なので「当方はfx-5800pも支持する」のですが、お足がないので、まだ購入に至りません、スマソ。

暴言の様な物言いですが、スカな電卓ユーザーの独り言ですので、目くじら立てないでチョ。オソマツ。

2013年12月12日木曜日

リアル店舗で販売される「HP Prime」


「コレオシ」Vol.689 ~東映無線ラジオデパート店~HP「Prime Graphing Calculator」 - Hermitage akihabara
http://www.gdm.or.jp/crew/2013/1205/53311

Amazon.co.jp 以外にも、リアル店舗で販売されている、海外版HP Prime。ブリスターパックの台紙には日本語も入っているので、日本版HP Primeも期待されます。しかし、12月になったというのに、未だに日本版が発売されない。ウーン、どうした !?

上記記事の中に「日本語マニュアル」を開いている写真があり、「ゲッ、リアル店舗では日本語マニュアル付きが出ているのか !」と早合点してしまいましたが、よく見ると35sの日本語マニュアルらしい。
一方、HP Primeのパッケージ、見ると箱の部分がかなり「厚い」ので、「紙」英語マニュアルが入っているのかな ? 日本語マニュアルはCDで付録、という話でしたが、それにしては11月を過ぎて、今はもう12月になったというのに、海外版しか出ていない。

年内に日本語版が出るのか、心配になってきた。どうなんでしょう、Julyサマ。

2013年11月26日火曜日

それでも当方はHP Primeを支持する

既にそれなりに販売されたとあって、ついにAmazonにもHP Primeのレビューが出ておりました。

確かに、このレビューはすべて「もっとも」な御意見です。関数電卓としてはキーの配置が悪く使いにくい、バグがある、etc ... グゥの音もでない。HP Primeに関数電卓を求める向きには、大変「不適」であると思います。

高機能電卓の多くは、機能が増える事で、その機能の呼び出しが複雑化する傾向があります。これは大きな「勧められない理由」です。それでも、高機能電卓が開発されているのは、より高機能な製品を、と求めるユーザーの声に応えて、なのだと思うのです。で、日本のユーザーも「面白そうじゃん、コレ」で飛びついたのでしょう。実際、日本では高機能電卓が実に少ない。
バグがある、という所も、勧められない理由です。また、タッチパネルにおける操作性も著しく悪い様子。これなら、TIの電卓を買った方が余程マシ。RPNもかなぐり捨てたHP製品に、何の意義を見出そうというのか ! このレビュワーの言い分は尤もであります。

確かに「欠点だらけ」のHP Primeではあります。しかし、アメリカをはじめとした各国のHPユーザーは、それでも購入して使用している。こうしたユーザーの声が、製品開発を推めるのです。
このレビュワーも、HP50gに見た製品思想をHP Primeに求めたのでしょうが、それが裏切られた、それが悔しい、という思いで、レビューを書かれたのだと思います。

こうした、使い物にならない製品でも、当方はHP Primeを支持します。「何処までも着いていきます下駄の雪」ではあるのですが、「だって、面白そうじゃん」ですから。こうなると「腐れ縁」とでも言いましょうか。
かつての日本メーカーなら「なら、当社はこういう新製品だ !」と投入してきたのでしょうが、今日、それをやっているのがCASIOくらいしかない。また、ユーザーも「これだけ高性能なのに、操作性がCASIOの2000円の関数電卓に劣る。残念でならない」と言うから、高機能電卓を積極的に開発しようともしない、のか。当方の場合、そこが「悔やまれる」のです。

そろそろ日本語マニュアル版、出ませんかねぇ。Julyさん。
(日本語マニュアル版でも製品の中身は同じですから、バグなどはてんこ盛りのはずです、念の為)

2013年11月22日金曜日

HP Primeで動くかも知れない、短いコード

以前、HP PrimeでMandelbrot集合を描くコードがある、と紹介しましたが、これをいじって、Biomorphを描く様にしてみました。
シミュレータで動く事は確認していますが、未だ実機を持っていないので、試された方が居りましたら、実行時間などをお知らせ戴きますと幸いです。

----------
// title : biomorph for HP Prime
// begin : 2013-11-21 14:49:31 
// note  : 

//
pixVal(c)
BEGIN
LOCAL  cnt := 0;
LOCAL  z := (0,0);

WHILE (ABS(z) <= 10) AND (cnt < 10) DO
  z := z^5+c;
  cnt := cnt+1;
END;

//  color value : 0 for black, 16777215 for while
IF ABS(RE(z)) < 10 THEN RETURN 0; END;
IF ABS(IM(z)) < 10 THEN RETURN 0; END;
RETURN 16777215;

END;


EXPORT biomorph()
BEGIN
// Clean the screen (G0):RECT();

LOCAL dx, dy, c, xp, yp;
LOCAL xmin, xmax, ymin, ymax;
LOCAL pixStat;


xmin := -6.4;
xmax :=  6.4;
ymin := -4.8;
ymax :=  4.8;

dx := (xmax-xmin)/320;
dy := (ymax-ymin)/240;
c  := (xmin, ymin);

// we loop over each pixel
// Of the screen wil Prime:
FOR yp FROM 0 TO 239 DO
  FOR xp FROM 0 TO 319 DO
    c := (xmin+xp*dx, ymax-yp*dy);
    pixStat := pixVal(c);
    PIXON_P(xp, yp, pixStat);

  END;
END;

//  key wait loop
REPEAT UNTIL GETKEY() == -1;
FREEZE;

END;

----------

こんな感じ。


Biomorph については、例えば、こんなページがあります。

Fractals #2: Biomorphs - Mad Teddy's web-pages
http://www.madteddy.com/biomorph.htm

元々は「Based upon work by C.A. Pickover」との事。「biomorph pickover」で検索すれば、色々と面白い情報が得られると思います。

で、Julyさんの所の並行輸入版HP Prime、値段が下がってきて居ります。

2013年10月29日火曜日

HP Prime ; 並行輸入版の販売が終了したのかな ?


hp Prime Graphing Calculator グラフ電卓 [並行輸入品] amazon.co.jp
http://www.amazon.co.jp/Prime-Graphing-Calculator-%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%95%E9%9B%BB%E5%8D%93-%E4%B8%A6%E8%A1%8C%E8%BC%B8%E5%85%A5%E5%93%81/dp/B00F9SQN0E/ref=aag_m_pw_dp?ie=UTF8&m=A1RXEGCA5ZKFK6
昨日まで3台くらいあった筈なのですが、今見たら「現在在庫切れです。再入荷予定は立っておりません。」との事で、売り切ったのでしょうか。

すると、今度は日本語マニュアル(CD)付きが登場するのでしょうか。Julyさんでは10~11月と申しておりました。もうすぐ11月です。そろそろなのかな ?

追記 on 2013/11/12
この投稿のあと、何度か入荷しては売りきれております。割合売れているらしい。日本語マニュアル付きは、もう少し先になってしまうのかな ... 。

2013年10月19日土曜日

HP Primeにグラフのデモがあるそうです

MoHPCに、大変興味深い情報がありました。

HP Prime Graphic Demos? - MoHPC
http://www.hpmuseum.org/cgi-sys/cgiwrap/hpmuseum/forum.cgi?read=253110#253110

Tim Wessman 氏によると、HP Primeにはビルトインのグラフデモがあるそうです。

1) Appsキーを押し、「Advanced Graphing」を選択
2) Plotキーを押す。数式を入れていない場合には、「No open sentences checked」という警告が出ますが、気にしないで「OK」
3) 画面ではない方の「Menu」キーを押します
4) 「4. Visit Plot Gallery」を選択します

カラーで描かれるグラフの世界を満喫できます。シミュレータでも、こんな具合です。実機をお持ちの方もお試し下さい。





そういや、Julyさんの並行輸入版も売りきれになっており、次回入荷が10/29になっております。そろそろ、日本語マニュアル付きにならないのかなぁ ... 。

2013年10月14日月曜日

SysRPLの例と、その解説

先日、HP PrimeでSierpinski Gasketsの実行例がYouTubeに上がっているというので、我がHP50gで同じ様なコードを動かして比較した、というネタを書いたのですが、ここで、そのコードの内、SysRPL版についての簡単な解説を出しておきます。こんなコードでした。


!NO CODE
!RPL
::

  CLEARLCD           (LCD クリア )
  TURNMENUOFF        (MENU 表示を OFF に)

  80 131 MAKEGROB    (画面の大きさのGROBを作成)
  GROB>GDISP         (作成したGROBをPICTに入れる)
  TODISP             (PICT を表示します)

  ' ID R PURGE       (一旦、変数を削除してから)
  %0 ' ID R CREATE   (変数を作り直す)
  ' ID X PURGE       (上記と同様)
  %1 ' ID X CREATE  
  ' ID Y PURGE      
  %1 ' ID Y CREATE  

  3000 0 DO          (3000 回のループ計算)
    %RAN %3 %* ' ID R STO    (変数Rに0以上3未満の乱数を入れる)
    ID R %1 %< ITF           (Rの中身が1未満ならば、)
      :: ID X %0.5 %* ' ID X STO  ID Y %0.5 %* ' ID Y STO ;
      (X=0.5*X; Y=0.5*Y; )
      :: ID R %2 %< ITF      (入れ子判定 ; Rが2未満ならば、)
        :: ID X %0.5 %+ %0.5 %* ' ID X STO  ID Y %1 %+ %0.5 %* ' ID Y STO  ;
        (X=(X+0.5)*0.5; Y=(Y+1)*0.5; )
        :: ID X %1 %+ %0.5 %* ' ID X STO    ID Y %0.5 %* ' ID Y STO  ;
        (Rが2以上の場合 ; X=(X+1)*0.5; Y=0.5*Y; )
      ;
    ID X %80 %* COERCE 25 #+ 80 ID Y %80 %* COERCE #-   (点を描く座標の計算)
    PIXON3  (PICT に点を打つ)
  LOOP

;
@

*  SysRPLが早いワケ

SysRPLでは、BINT (Binary Integer) という整数値 (5 nibble) を利用できます。整数値の計算は、BCDの十進数よりも計算の時間が少ないので、BINT を積極活用する事で、UserRPL よりも高速に動作するプログラムが作成できるのです。
また、システムのAPIを直接呼び出すので、UserRPLよりも早く動作します。
しかし、SysRPLでは、プログラムの作成、実行に少々手間が掛かるのも事実です。

コンパイラ(ASM コマンド)は、ソース中の整数値を自動でBINTとして解釈しますが、整数の演算には、#+, #-, #*, #/ の様に「#」を付けた命令を使います。BCDの電卓数値、演算は、%3 %4 %+ の様に「%」を付けて表現されます。

COERCE によって、スタックにあるBCD実数値をBINTに変換できます。


*  大域変数の作成

大域変数の作成には、CREATE が利用できます。スタックに変数の内容を積んでおき、変数名を指定して CREATE を実行します。
変数名の指定には、' ID [変数名] というシーケンスを書きます。最初のシングルクォートがないと、変数の読み出しとなってしまいます。
変数を作成するには、以上の操作で十分ですが、何度も CREATE で変数を作成すると、同じ変数名の変数が複数作成されます。変数の同一性を担保するには、作成前に変数を削除するのが確実です。変数の削除には、PURGE が使えます。
以上をまとめて、大域変数 R を作成するには、つぎの様にしました。

  ' ID R PURGE       (一旦、変数を削除してから)
  %0 ' ID R CREATE   (変数を作り直す)


*  分岐構造

分岐構造には、いくつかの方法がありますが、ここでは ITF (If Then False) を使用しています。

[condition] ITF [True block] [False block]

ブロックは、::  と  ;  で囲む事で成立します。
ITF は、ブロックを2つしか取れませんから、複数の分岐の場合、False block 中に、更に ITF による分岐を入れ子にする必要があります。


*  グラフィクスの扱い

大まかに、50gでは LCD (液晶画面) と、PICT の2 つのグラフィクスがあります。

特に何もしなければ、画面に表示されているのは液晶画面のハードウェア・グラフィクス・メモリです。プログラムの実行中はグラフィクスが表示されていますが、実行後は、スタック表示になって消えてしまいます。
PICTにグラフィクスを描けば、プログラムの実行後にもグラフィクスを呼び出せます。

プログラムで PICT を表示させるには、 TODISP が使えます。TODISP を実行すると、PICT を表示しながらグラフィクスに手を入れられます。

  CLEARLCD           (LCD クリア )
  TURNMENUOFF        (MENU 表示を OFF に)

  80 131 MAKEGROB    (画面の大きさのGROBを作成)
  GROB>GDISP         (作成したGROBをPICTに入れる)
  TODISP             (PICT を表示します)

PICT のクリアには、MAKEGROB にて 新しいGROB を作成し、GROB>GDISP で作成したGROB を GDISP (PICT) に入れてやります。

LCDに点を打つには PIXON 、PICTに点を打つには PIXON3 を使います。他のコマンドも多くあります。


なお、SysRPLの勉強には、

Introduction to System RPL and Assembly Language - hpcalc.org
http://www.hpcalc.org/details.php?id=7114

が大変参考になります。

HP Primeの大域変数について

先日、コメント欄に「数式中の変数が、英文字1文字の掛け算になってしまう」というお話をもらいました。シミュレータで動かしてみた所、確かにその様子。

デフォルトでは、A~Zの英文字1文字の変数が実数値変数として設置されているので、例えば適当な変数名を想定して、電卓にうち込んでも、英文字1文字の変数の掛け算と解釈されてしまう模様です。
これを回避し、必要な変数名として数式に盛り込むには、あらかじめ変数をユーザー変数として登録しておくと良い様です。ユーザー変数を登録しておく事で、数式中でもユーザー変数を識別して、英文字1文字変数の掛け算になる状態が回避される、らしい。

Solvreに使う英文字1文字変数があらかじめ設定されているかららしいのですが、この英文字1文字変数が「実数」変数となっている所も、少々苦しい。数値解Solvreで複素数解が得られんじゃないの。でも、数値解SolvreはNewton solvreではなく「はさみ打ち法」だったので、これは仕方の無い所だった、のか。ウーン。

2013年9月27日金曜日

既に欧米版HP Primeが届いているそうです

匿名氏が、前のポストのコメントで、そう言っておりました。
一方、Julyさんからは、こんな話が。

hp Prime 日本向けパッケージ付属マニュアル続報 - July.co.jp
http://www.july.co.jp/?p=1202

紙のマニュアルではなく、CD収録の電子文書(PDFかなぁ)の模様。また、Quick Guideか本編なのか、その辺も不明だそうです。
電子文書ならば付録するのも容易でしょうから、早期の販売が期待されます。既に船便で出発しているのかな ?

一方、3Dのplot機能がない、と、Amazon.comのレビューには書かれているそうです。
しかし、これをプログラムで解決しようという試みが為されています。

Graph3D v2013.09.26 for HP Prime - MoHPC
http://www.hpmuseum.org/cgi-sys/cgiwrap/hpmuseum/forum.cgi?read=251367#251367

当方の様に日本語版を待ちわびる方には、最新のシミュレータの在り処が、MoHPCに報告されています。

where can I get the HP Prime simulator? - MoHPC
http://www.hpmuseum.org/cgi-sys/cgiwrap/hpmuseum/forum.cgi?read=251295#251295

その在り処は、

The ultimate Emulator Version, of Advanced HP PRIME GRAPHING CALCULATOR.
http://h30499.www3.hp.com/t5/Calculators/The-ultimate-Emulator-Version-of-Advanced-HP-PRIME-GRAPHING/td-p/6175211#.UkRsbvFs2EJ


追記 on 2013/09/28  02:06
Julyさん所のAmazon.co.jp 売り場、残り4台だそうです。

2013年9月23日月曜日

並行輸入版 HP Prime、価格下落

先日、July 溝江様からお知らせを戴きました、HP Primeの並行輸入版ですが、価格が下がっている様子。

HP Prime 並行輸入版 - Amazon.co.jp
http://www.amazon.co.jp/dp/B00F9SQKB6?tag=julycojp-22

確か、18,400円だったはずですが、今は 17,400 円となっております。英語マニュアル版でも、という強者は、予約してみてはいかがでしょうか。


2013年9月18日水曜日

どうやら、日本でも出るらしい

既に、Julyさんの所に、HP Primeのプレビュー版が届いている模様。

hp Primeプレビュー版 - July.co.jp
http://www.july.co.jp/?p=1174

また、アメリカでは既に販売されているそうです。

hp Prime Graphing Calculator アメリカ・アマゾンで販売開始
http://www.july.co.jp/?p=1176

MoHPC でも、以下のサイトで販売中という情報があります。

http://www.pcsuperstore.com/products/11910680-HP-NW280AAABA.html

一方で、Julyさんは

当然、日本版で付属予定の「Quick Start Guide日本語版(仮)」はアメリカ版には付属しません!
が、一刻も早く入手されたい方はどうぞ。

としています。これは即ち「Quick Start Guide日本語版(仮)」を準備中、という事でしょう。年末までには出ると期待して、待ちましょうか。

2013年9月16日月曜日

HP Primeはかなり早いらしい

SysRPLの勉強のため、50gで動く Sierpinski gasket のプログラムを書いてみました。

まずは、UserRPLでのコードから。

« 
  -.3125 1.3125 XRNG 0 1 YRNG
  { # 0d # 0d } PVIEW ERASE
  1 'X' STO 2 'Y' STO
  1 3000 START 
    RAND -> n «
      CASE
        'n<1 2="" br="" end="" sto="" then="" x="" y="">        'n<2 .5="" 1="" 2="" br="" end="" sto="" then="" x="" y="">        X 1 + 2 / 'X' STO Y 2 / 'Y' STO END
      X Y i * + PIXON
    »
  NEXT
»

これは、3000回のループを行います。ガベージ・コレクションの発生もあるので、一概に実行時間が決まりませんが、実行したら10分程度掛かります。
一方、同様の動作を行うSysRPLのコードです。

!NO CODE
!RPL
::

  CLEARLCD
  TURNMENUOFF

  80 131 MAKEGROB
  GROB>GDISP
  TOGDISP

  ' ID R PURGE
  %0 ' ID R CREATE
  ' ID X PURGE
  %0 ' ID X CREATE
  ' ID Y PURGE
  %0 ' ID Y CREATE

  3000 0 DO
    %RAN %3 %* ' ID R STO 
    ID R %1 %< ITE
      :: ID X %0.5 %* ' ID X STO ID Y %0.5 %* ' ID Y STO ;
      :: ID R %2 %< ITE
        :: ID X %0.5 %+ %0.5 %* ' ID X STO ID Y %1 %+ %0.5 %* ' ID Y STO ;
        :: ID X %1 %+ %0.5 %* ' ID X STO ID Y %0.5 %* ' ID Y STO ;
    ;

    ID X %80 %* COERCE 25 #+ 80 ID Y %80 %* COERCE #- 
    #2 NDUP PIXON PIXON3

  LOOP

;
@
こちらも3000回のループを行うのですが、実行時間は流石に早く、1分半程度になりました。
ちなみに、HP GCCならば、10000回ループにしても一瞬で描いてしまいます。

で、HP Primeではどうなのか ? 偶然ではありますが、MoHPC に、作業例が提示されて居りました。

Sierpinksi triangle on HP Prime - MoHPC
http://www.hpmuseum.org/cgi-sys/cgiwrap/hpmuseum/forum.cgi?read=250281#250281

YouTube動画へのリンクもあり、これをみると実に早い。こちらのコードでは3000回ループなのに、HP Primeでは20000回ループだそうです。ウーン。

恐らくインタプリタであろう電卓言語で、ここまでの速度が得られる。恐るべし、HP Prime。確かに、単純にARM 75 MHz (12 MHzという話もありますが)と 400 MHz ですから、パワーは大きく違うのではありますが、ここまで見せつけられるとなると ... 欲しい。

2013年9月8日日曜日

コレジャナイ ...

まずは、こういう話があるのだそうだ。

教科書12社、『デジタル教科書』を共同開発へ(2014年春に実用化を目指す) - タブクル 様
tabkul.com/?p=34895

いわゆる「ちゃちな電子教育道具」を、今度は教科書として利用しようというハラ。しかし、何でまたこんな話が、と思ったら、

日本では2019年までに全生徒へタブレット型端末を配備する予定としており、『デジタル教科書』については2014年春の実用化を目指すとのこと。

なんだそうだ。高校生全員がタブレの洗礼を受ける事になるらしい。で、その実相が、つぎの話題から垣間見える。

県立高のタブレット端末 生徒負担は5万円 - 佐賀新聞
http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.2544580.article.html

県教育情報化推進室によると、端末の基本ソフトはウィンドウズ8に決まっているものの、ハードのメーカーや導入するデジタル教材、最終価格は入札で決定する。
ただ、「5万円を下回ることはない」(同推進室)ことから、生徒の自己負担額を5万円に設定した。

いわゆる教育利権というヤツです。「タブレットが悪い」とは言いません。しかし、最初から「端末の基本ソフトはウィンドウズ8に決まっている」となっているのが「?」なのです。一つには、競争入札で選定する、という「配慮」があるからなのですが、ならば「5万円を下回ることはない」とは、どういう事なのか。

昨今の電子百科事典が、この程度(5万円)の価格で販売されているから、という事もあってなのか、5万円を設定したのかも知れませんが、電子百科事典には、著作物の使用料金が含まれているのですから、ある程度高いのはやむを得ない所 (もっと安くして欲しいのですが)。しかし、教育用タブレ製品では、電子教科書もアプリケーション、コンテンツとして別途購入することになりましょうや。それも生徒負担。
紙の教科書には「落書き」の楽しみもありましたが、電子教科書には出来ない相談です。それは余計としましても、 デジタル教科書はどんなものになるのでしょうか。

Windows 8には、Intel版、ARM版の2つがあります。Intel版だとするならば、デバイスの中身はPCなんですから、「タブレット」とは言わず、もっと安価に供給できるWindows 7のノートPCでも良さそうです。大学に行っても使えるでしょう。一方、ARM版だとすると、アプリケーションが劇的に少なく、それこそ教育分野で使うには問題があるのではないか。

順当に、タブレを教育分野で使うというのならば、まずは使いやすいiPad、そして安価なAndroid、というあたりからではないか、と思うのですが、サガでは「コレジャナイ」製品が採用される事になりそうです。さて、他の都道府県ではどうなるのでしょうか。


2013年9月7日土曜日

もう9月になってしまいました

おフランスでは、出ている模様。

http://www8.hp.com/fr/fr/products/calculators/product-detail.html?oid=5367463#!tab=features

しかし、アメリカは未だみたい。

http://www8.hp.com/us/en/products/calculators/product-detail.html?oid=5367463#!tab=features

さて、日本では ?

http://www8.hp.com/jp/ja/products/calculators/product-detail.html?oid=5367463#!tab=features

日本では39gIIも出ていないので、ページがあるといって、実際に発売されるのかは未知数なのですが、やはり、出て欲しいと思うのであります。

2013年9月2日月曜日

電子辞書の目覚ましい発展

今日、「電卓戦争」は舞台を電子辞書に移しているかの様です。

http://casio.jp/exword/point2013/

ここでは、取り敢えずCASIOのページを示しましたが、他のメーカーも同様で、互いに鎬を削っているのでしょう。実に充実したコンテンツ。そして、従来は中高生までだったものが「小学生向け」まで開発、発売している。これは、昨今の「(小学生からの)英語学習」もあるから。ローマ字はもとより、今はクソガキの時分から英語まで教えないとならない。
CASIOのものは、ENELOOPでカラー液晶まで採用し、長時間稼動だといいます。これなどは、電卓製品を作り慣れたメーカーならでは、と感激するものであります。そして、充実したコンテンツには、音声まで収録されているらしい。ウーン、凄い。

SEIKOはAndroidを採用した電子辞書があるそうです。無線でGooglePlayからアプリケーションが導入できるわけではないのですが、それでもapkファイルでアプリケーションを導入できるとか。しかし、少々価格が高いのが苦しい。この不況のご時世にあって、もう少し勉強して欲しいと希望したい。

こうした電子辞書に共通しているのは、大量のコンテンツであります。電子辞書、といって、単に辞書のみを載せるに留まらず、マルチメディア機能や教科書的な情報も盛り込んでいて、ちょっとした百科事典なみの機能まで果たしつつある。それは、ガキ共に「末永く、とは言わないにしても、ガッコに通っている間は長い期間使ってもらいたい」という、メーカーの愛の現れではあります。

まあ「電子辞書」なんだから、他の機能を充実させる理由はないのですが、付録する「電卓機能」はどうなのか、というと、それが旧態依然「12桁の普通の電卓」だったりする。で、こうした電子辞書に共通して、辞書機能は大変充実している一方、他の機能はおざなりになっている、という所が、どうにも「?」と思うのであります。電子辞書から始まったにせよ、現在は単なる「辞書」のみではなくなり、「電子百科事典」とつつある。
CASIOは「自然表記数式入力」などを関数電卓でやっていて、しかも、最近の電子辞書は中高生などをターゲットにしている。ならば、電子辞書に自然表記数式入力の関数電卓機能を入れたらいいのではないか、と思うのです。個人的にはプログラム機能もあるとウレシイかな、などとは思います。

昨今、TVで知識を争うクイズ番組が流行って居ります。こうした番組の「弊害」というのは、知識の確認を行うだけで「ああ、当たった、外れた」にのみ奉仕する事であります。知識というものは、使ってこそ意味があります。それは、ものごとを考える「道具」だからです。
今日の電子辞書、いや「電子百科事典」は、広範な知識を与えるものでありますが、知識を活用する、「考えるための道具」としてならば、エレキのパワーでもって、例えば、そこに収録されている数値データを、そのまま計算に使用できる、くらいの工夫があってもいいのではないか。これからの電子百科事典に付録する電卓機能は、そういう事に奉仕すべきでしょう。ならば、関数電卓くらいの機能があってもいいでしょう。関数電卓で採用される自然数式表記などは、こうした場面で活きてくる。更に、関数のグラフを描けるとなれば、より「活きた知識」となって、その知識が血肉になろうというものです。知識を得て、それを十全に活用する。知識とは、物事を考えるための道具であります。
現在の電子辞書は「辞書」に徹するためなのか、そうしたおもしろい機能を付けようとする方向にはありません。それはメーカーの側に「電子辞書には知識はたくさんあるから、お前らガキ共はこれから知識を得て、ノートに書き写せばいいんだよ」程度の意識しかないのではないか。電子百科事典には、エレキのパワーで莫大な情報が収蔵されている。「お前らガキ共は、これで知識を得ればいい」それはごもっともな話ではありますが、それだけでは、どうなのか。「知識を収集するだけの教育では大丈夫なのか」という事を言いたいのです。

得られた知識を存分に活用し、物事をより深く考える教育が必要だという理想の元に考え出されたのが「ゆとり教育」だった。

【あの人は今こうしている】「“そんなことは決してない”ってメッセージを発信し続けてます」 - ゲンダイネット
http://gendai.net/articles/view/geino/127610

電子百科事典は「物事を考える」学習訓練の具として提供されているはずであり、なればこそ、知識を網羅するのみならず、それを活用できる土台も実装するべきなのではないか。もちろん、たかだか個人用の電子機器に、そこまでの機能を盛り込むというのは、大変な事ではあります。しかし、今日の電子百科事典は、莫大な知識を盛り込む事に成功しているではありませんか。ならば、つぎは「知識を活用できる土台」を盛り込もうじゃありませんか、メーカー様 ! その「小さな一歩」として、電子百科事典に「関数電卓機能」を、と本blogは提言します。

※ もうすぐ、閲覧70000回。ありがとうございます。

2013年8月21日水曜日

100円ショップで関数電卓が売られる日・2

以前に書いた「100円ショップで関数電卓が売られる日」は、なかなか実現されそうもありませんが、MoHPCを見ておりましたら、こんな話題が !

JOT scientific calculator - MoHPC
http://www.hpmuseum.org/cgi-sys/cgiwrap/hpmuseum/forum.cgi?read=248485#248485

ここに、$1関数電卓のリンクがあります。

10-Digit Scientific Calculators - Dollar Tree
http://www.dollartree.com/10-Digit-Scientific-Calculators/p300303/index.pro

$1、すなわち、100円程度の価格で買えるらしい。ウーン。

以前の記事では、海外で中国製の関数電卓が安く売られている、という情報を戴きましたが、どうやら、他にもある様子です。こうしたものを「ガキ供にバラ撒け」と思うのですが、果たして本邦で販売される事はあるのだろうか ? と。

2013年8月11日日曜日

今回はblogの「通信事務」なので、面白い情報はありません。スマソ

HTML文書で構成した、当方の「ホームページ」という文書がありますが、そちらへ「共有」を要求されました方、最近はメンテもしていないので、色々といじり回して戴いても結構ではありますが、それほど面白いものではないと思います。

メールの方は滅多に確認しないので、連絡が遅くなりました。スマソ。何かありましたら、ご連絡戴きたく。

on 2013/08/11

追記 on 2013/12/13
再び、別の方から共有要求があった様で。Gmailって滅多にみないので、遅れてしまいました。
で、どういう事なのか、と久しぶりにホームページ文書を見に行きましたら(放ったらかしでした)、「一般公開」になっておらんかった様で。誠に申し訳ない。一応、一般公開にしましたが、不具合がありましたらご連絡戴きたく。


2013年8月10日土曜日

HP Primeのhands-on レポートがあるそうです

これもMoHPCから。エイドリアン・ベルトラン氏のレポートだそうです。

A hands-on review of the HP Prime - MoHPC
http://www.hpmuseum.org/cgi-sys/cgiwrap/hpmuseum/forum.cgi?read=247994#247994

エイドリアン・ベルトラン氏、といっても、どんな人だか知りませんが、このレポートによりますと、どうもSysRPLのコードは望み薄な感触。ウーン。
まあ、実際に手にしないと判らない事もあるはずなので、諦め悪く(?)待つとしましょう。

2013年7月28日日曜日

HP Prime、日本でも出るのか ?!

商標速報bot 様
https://twitter.com/trademark_bot/status/360840958767677441

[商願2013-49933]
商標:HP PRIME GRAPHING CALCULATOR /
出願人:Hewlett-Packard Development Company, L.P. /
出願日:2013年6月28日 /
区分:9(計算機ほか)

との事で、商標が出願されているそうです。日本でも出るのか !? と期待。

HP Primeは39gIIの電卓言語系統らしいPascal風言語を採用していて、「SysRPLはどうなのか」と心配しておりましたが、39gII系統でもSysRPLによるプログラムが動作するらしい感触がある(hpcalc.org に、そういう文書などがあります)ので、そこも期待したい所です。既に夏休みに入っていて、アメリカではもうすぐ新入学の季節。楽しみにしておきましょうか。

2013年7月21日日曜日

HP Prime シミュレータを動かしてみたゾ

HP Primeのシミュレータが流出して、早速使ってみました。未だ使いこなしている訳ではありませんが、簡単な報告を。

HP Primeの電卓言語はPascalっぽい独自のものの様で、基本は39gIIのものみたいです。既に、つぎの所にシミュレータ向けのサンプルコードが掲示されていました。

HP PRIME GRAPHING CALCULATOR - Technical data and performance comparison with others.
http://h30499.www3.hp.com/t5/Calculators/HP-PRIME-GRAPHING-CALCULATOR-Technical-data-and-performance/td-p/6043761#.Ueo1Mk2-eEL

しかし、ここにあるコードをコピペしても、一部、足りない部分などがあって、うまく動きません。それを修正したものを以下に示します。

Mandelbrot集合グラフィクスのコード。    Miguel Angel Caporalini 氏・作

---------------
 
iteration(c, bailoutValue, maxIter)
BEGIN
LOCAL iter := 0;
LOCAL z := (0,0);
WHILE (ABS(z) <= bailoutValue) AND (iter < maxIter) DO
z := z*z+c;
iter := iter+1;
END;
RETURN iter;
END;

LSclr(Ndx)
BEGIN
Ndx := ROUND(Ndx*186,0);
IF Ndx < 31 THEN RETURN 0+ 1*Ndx; END;
IF Ndx < 62 THEN RETURN 31+ 32*(Ndx-31); END;
IF Ndx < 93 THEN RETURN 1023- 1*(Ndx-62); END;
IF Ndx < 124 THEN RETURN 992+ 1024*(Ndx-93); END;
IF Ndx < 155 THEN RETURN 32736- 32*(Ndx-124); END;
IF Ndx < 186 THEN RETURN 31744+ 1*(Ndx-155); END;
RETURN 31775;
END;

colorize(itVal, maxIt)
BEGIN
IF itVal==maxIt THEN
// We are inside the Mandelbrot map
// Then the pixel is drawn in black
RETURN 0;
ELSE
RETURN LSclr(itVal/maxIt);
END;
END;

EXPORT Mandelbrot()
BEGIN
// Clean the screen (G0):RECT();

LOCAL dx, dy, c, xp, yp;
LOCAL iter, color;

// These 4 variables defined
// Our window of the complex plane

LOCAL xmin, xmax, ymin, ymax;
LOCAL maxIterations := 50;
LOCAL maxRadius := 2;

// Location
// Radio width to height should be 4:3

xmin := -2.5;
xmax := 1.5;
ymin := -1.5;
ymax := 1.5;

// Other parameters better:

//xmin := 0.315625;
//xmax := 0.515625;
//ymin := 0.28125;
//ymax := 0.43125;

dx := (xmax-xmin)/320;
dy := (ymax-ymin)/240;
c := (xmin,ymin);

// we loop over each pixel
// Of the screen wil Prime:
FOR yp FROM 0 TO 239 DO
FOR xp FROM 0 TO 319 DO
// Create the complex number c
// We need for iteration:

c := (xmin+xp*dx, ymax-yp*dy);

// Now iterate the formula and
// Return the number of iteration steps
// That was taken up
// That the complex number jump out
// The radius of convergence:

iter := iteration(c, maxRadius, maxIterations);

// Determines a color for the iteration number:
color := colorize(iter, maxIterations);

// Change color to that pixel:

PIXON_P(xp, yp, color);
END;
END;

// deja la imagen en la pantalla
// hasta que se presiona una tecla:
REPEAT UNTIL GETKEY() == -1;
FREEZE;
END;
 
---------------



これを、コピーし、HP Primeのシミュレータに貼り付けてやればOKです。具体的には、

1) Shift+1 (Program) で、Program Catalogue を呼び出します
2) メニューキーの[New]を押し、プログラム名を入力して、新しいプログラムファイルを作成します
3) 新規に作られるスケルトンを削除し、シミュレータの[Edit]メニューから[Paste]を呼び出して、上記のコードを貼り付けます
4) 再びShift+1 を押して Program Catalogue を呼び出し、プログラムファイル名を選択して [Run] を押して実行します





シミュレータであって、実機とは違うため、実行速度がここまで早いのか、その辺りは未知数です。当方のマシンでは描画に数分の時間を要しました。

面白いので、お試しを。

2013年7月17日水曜日

緊急連絡 ! 今すぐゲットせよ !!

※ 内容が古くなりました。最新版が、hpcalc.org 様より取得できます。 on 2014/08/19

HP-related Programs for the PC - hpcalc.org
http://www.hpcalc.org/prime/pc/



以下、以前の記事。

----------

MoHPC 様より。

HP PRIME EMULATOR!!! From HP China Agency
http://www.hpmuseum.org/cgi-sys/cgiwrap/hpmuseum/forum.cgi?read=246491#246491

実際のダウンロードは、こちらのサイト様にある、リンクを。

http://www.cncalc.org/forum.php?mod=viewthread&tid=9087&extra=&page=2

謝謝 !!

追記 on 2013/07/18
上記サイト様によりますと、インストールされたフォルダにQuick refのPDFがあるそうです。


追記 on 2013/08/08
MoHPCに、Latest version の情報があります。

Latest HP Prime "emulator" software available :) - MoHPC
http://www.hpmuseum.org/cgi-sys/cgiwrap/hpmuseum/forum.cgi?read=247930#247930

この記事によりますと、つぎのページで落とせるそうです。

Logiciel HP-Prime version finale - Tiplanet.org
http://tiplanet.org/forum/archives_voir.php?id=19496

2013年6月14日金曜日

HP Primeの続報

時たま覗くとオモロイ情報がザクザクのMoHPC、今回はこんな話題がありました。

HP prime: fractal software - HP Forum - MoHPC
http://www.hpmuseum.org/cgi-sys/cgiwrap/hpmuseum/forum.cgi?read=244318#244318

Tim Wessman 氏による、HP Primeのエミュレータの写真も興味深いものですが、既にデータシートPDFもある模様。しかし、このトピックで最も重要な話題は、HP PrimeによるMandelbrot集合グラフィクスのコードが出ている所 !

http://h30499.www3.hp.com/t5/Calculators/HP-PRIME-GRAPHING-CALCULATOR-Technical-data-and-performance/td-p/6043761#.UaSYaaC_Dv4

Miguel Angel Caporalini 氏による、HP Prime用のMandelbrotグラフィクスのコードがありますた。どうも、プログラミング言語はPascal風で、複素数もオブジェクトとして扱える、かなり興味深いものです。カラー画面なのでMandelbrot、という事なのでしょうが、PC上のエミュレータで実用速度なのか、電卓本体で十分高速なのか、気になります。Pascal風なので、P-codeコンパイラ (今日的にはJava JITみたいになるのか ?) で高速動作、なんて期待したいものですが。
一方、Vermagster 氏の様に「Anyway, I kinda hope this is just another (but more high-end) student calculator? 」と、(カラー版 39gIIなのか ?)心配する意見もあります。

HP Prime : see mathematical tools !  - Calc-bank
http://www.calc-bank.com/index.php?mod=news&ac=commentaires&id=1955

で見られる様に、グラフの登録個数がFixされているかの様な表示などが気になります。

さて、現物はどうなるのでしょうか。

2013年5月26日日曜日

円安、マンセー

アベ宰相は円安誘導でクロダにカネをバンバン刷らせているとか。しかし、刷ったカネは国民経済に回るのではなく、米国債や国債、果ては輸出企業の株式まで買って、輸出企業の応援をしている。で、輸出企業は海外に工場を作り、人的資源も海外の労働者を使うので、労賃は国内に入ってこないし、輸出企業の収益も国内には入ってこない。法人の多国籍化を推進してきたツケが、これ。輸出企業の株価は跳ね上がっており、これで「景気が上向いた」という事になるんですから、アベセンセーもやってくれる。国民生活そっちのけ。株やっている人は、少しは景気が良くなったと喜んでいる様ですが、投機なんてすぐに株価が変動しますから、シロートが手出しすると痛い目にあってしまう。

一方、円安になれば、海外から輸入しているものの値段も上がって来ます。6月からは小麦も値上げで、パンとかの値段も上がってくる訳です。また、100円ショップの品にも影響が出てきます。100円ショップなんですから、値段を変えるわけにも行かず、すると、品質が劣化していく事になります。
100円ショップの電池は結構安いので、お世話になっている方も多いでしょう。私の場合、HP50gや35Sなどの電池はすべて100円ショップのものです。三菱のCR2032が2ケで105円なんですから。でも、こうした庶民にウレシイ100円ショップの品も、円安のために品質が劣化していく。以前、100円ショップで関数電卓が売られる日、というロマンを書きましたが、こうした事も、海外では実現するにしても、この日本では実現しそうもなくなって来ました。残念な事ではあります。

ネトウヨとかは「アベノミクス、円安、マンセー」と声高に叫んでいる様ですが、大手の電機メーカーの品を買っても、その収益が国内に回って来ないのですから、外国製品を買っても同じです。で、この先にはTPP=平成のHALノートも控えている。さて、どこへ行くのでしょうか。

追記 on 2013/05/31

Appleが為替レートを改定、製品やアプリの値上げはまもなくか?! - 気になる、記になる…
http://taisy0.com/2013/05/30/16944.html

言わんこっちゃない。来月から小麦も値上がりで、食パンやスナック菓子なども値上がり。せんべいもタイ米を使っていれば同じく値上がり。
しかし、輸入食品の多くが値上がりすれば、GDPも見掛け上は上昇するので「アベノミクスの効果が出た」と景気回復宣言で、今度は消費増税。

現役女子大生の“けしからん”ボディー - ゲンダイネット
http://gendai.net/articles/view/photo/142611

ではなく、

労働時間「異次元緩和」でブラック企業大喜び - ゲンダイネット
http://gendai.net/articles/view/syakai/142596

使用者の珍棒年俸は上がるのかも知れないが、労働強化でも労働者の賃金は上がることなく、庶民の懐が劣化していくので、ますます経済はやせ衰えて、不景気が亢進していく。何が嬉しいんだか。

2013年5月1日水曜日

HP Prime に関するネタ

先日、登場が伝えられたHP Primeですが、既にMoHPCでは、様々な情報が出ています。

Color calculators - MoHPC
http://www.hpmuseum.org/cgi-sys/cgiwrap/hpmuseum/forum.cgi?read=242883#242883

ここによりますと、どうもHP PrimeのSPECが出ているらしいサイトのアドレスがあります。

CALC BANK
http://www.calc-bank.com/index.php?mod=news&ac=commentaires&id=1913

コピペ

• Display 3.5 "multi-touch (320 x 240 pixels)
• 65,536 colors (16 bit)
• Processor ARM9 400MHz
• 256 MB of flash memory
• 32 MB of RAM
• Rechargeable Lithium-Ion Battery
• Body in brushed metal
• Dynamic Geometry
• Enter data in algebraic mode, RPN [/ b] and Textbook
• CAS
• [b]Wireless (requires optional accessory)

QVGAなのね、スクリーンが。カラーとなったので充電池は仕方の無い所。

一方、9月に開催されるらしいHHC 2013では、このHP Primeを「第5世代」と位置づけている模様。

HHC 2013
http://hhuc.us/2013/

HP50gが確か 75 MHzのARMでしたから、クロックは5倍以上になっております。実際、このクロックはある意味「異常」で、上記のCALC BANKの比較によりますと、TI Nspire CXの133 MHzよりも早いとなっております。
ハードウェアはすんごいものになっている。では、ソフトウェアの方は ?
ENTERキーがあるのでRPLなのか、とも思うのですが、ビデオを見ると、これはカラー版「39gII」なのではなかろうか、と。

HP39gII
http://www8.hp.com/jp/ja/products/calculators/product-detail.html?oid=5154837

そうだとすると、50gの後継機ではなさそう。さて、実際の所は ? これも新学期シーズンの9月に御目見得なので、それまで待つとしましょう (ただ、39gIIのカラー版だとすると、日本ではムズカシイノカナ、Julyサマ。ソロソロ、バイヤー様向ケニ内覧会ガアルノデハナイデショウカ ... ?)。

2013年4月26日金曜日

エエッー、出るの !?

思わず発音しにくい言葉で表現してしまいましたが、何と、ようやくHPブランドのカラーグラフ電卓を出す模様 ! CASIO、TIに遅れる事2年、ようやく出るそうです。

HP、フルカラーグラフ計算機「HP Prime」を発表 マルチタッチにも対応 - ガジェット速報
http://ggsoku.com/2013/04/hp-prime-fullcolor/

ビデオを見ると、リチウムイオン電池となっているので、充電式でしょう。これで長時間稼動となっていますが、実際にどれだけ持つのか。興味深いものです。
また、アイコン一覧をはじめとして画面構成のイメージはCASIO、TIの電卓と同じ様ですが、実際に使ってみないと新味は判らないのでしょう。
メニューキーを使うことで、キーの数が減っているのですが、その分、操作の手続きが煩雑になる傾向もありそうです。しかし主な関数キーはあるので、うまいデザインなのか、と。
Enterキーがあるので、RPLは使えそうです。50gや35SもRPN, infixの両方ですから、この新機種も両方に対応するでしょう。更にマルチタッチの画面ということで、少し抜きん出た、という事なのでしょうか。

でも、日本じゃ出ないのかな。Julyさま、どうにかして下さい ... (「最近不義理にしているお前が言うか」って言われそうですが)。

2013年3月1日金曜日

状況調査・短報

いろいろ。

【材料】カシオ計算機が4日ぶりに反発、「関数電卓の新興国市場を開拓」 - Kabutan
http://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n201302180020

だそうで、CASIOは関数電卓の世界展開を進めるらしい。そうして、海外向けに開発された面白い関数電卓が、巡り巡って日本でも売られる様になるのか ... 。ウーン。

そういや、匿名氏がコメント欄にて知らせてくれました、CANONの電卓も国内で販売されておりました。

Canon 関数電卓 X MARK I PRO
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%AD%E3%83%A4%E3%83%8E%E3%83%B3-X-MARKIPROHWB-Canon-%E9%96%A2%E6%95%B0%E9%9B%BB%E5%8D%93/dp/B00AAO8LK2/ref=pd_sim_sbs_office_7

デザインはハイテック感があって良いのですが、尼のユーザーレビューによると少々華奢な様子。でも、売られているだけマシなのか。

海外では、TI-84 plus C が出ているそうで、レビュー記事がありました。

Hands-On with the TI-84 Plus C Silver Edition: Full Review - CEMETCH
http://www.cemetech.net/forum/viewtopic.php?t=8804

解像度もあって好感触。電池の持ちが気になります。naocoさん、出してくれるのかな ?

TIと言えば、NspireがiPadで使えるらしい。

TI-Nspire™ - iTunes Preview
https://itunes.apple.com/app/id590823242&mt=8?affId=2222910

ウーン、ヤラレタ。

オマケ

HP 50G グラフ電卓(測量、工学、数学、科学向け) ■並行輸入品■ - Amazon.co.jp
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%92%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%91%E3%83%83%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%89-HP-50G-%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%95%E9%9B%BB%E5%8D%93%EF%BC%88%E6%B8%AC%E9%87%8F%E3%80%81%E5%B7%A5%E5%AD%A6%E3%80%81%E6%95%B0%E5%AD%A6%E3%80%81%E7%A7%91%E5%AD%A6%E5%90%91%E3%81%91%EF%BC%89-%E2%96%A0%E4%B8%A6%E8%A1%8C%E8%BC%B8%E5%85%A5%E5%93%81%E2%96%A0/dp/B001B08JHO/ref=sr_1_6?ie=UTF8&qid=1362025459&sr=8-6

画像を見てビックリしましたが、どうも48gIIのものらしいですね。

2013年2月27日水曜日

いやー出ちゃったのね「新ポメラ」dm25

まずは、新製品の発売、おめでとうございます。

dm25 - KingJim
http://www.kingjim.co.jp/pomera/dm25/

dm100で採用された編集機能を取り込んだ、折りたたみタイプの新製品だそうで、これは折りたたみ系(?)ポメラの最新機種であり、同時に「今後のポメラの基準」という位置付けなのでしょう。
元々、ポメラは「ポケット・メモ・ライター」を略称してポメラ、なんだそうです。しかし、dm100ではメモ機能というよりはエディタ機能という事で機能が充実したのですが、それはユーザーの声を反映したからなのでしょう。曰く「もっと大きなテキストファイルの編集がやりたい」、「2文書切り替え編集」、etc, etc...
dm100は、ポメラとしては初めて「折りたたみキーボードでは無い」スタイルで登場したのですが、ユーザーの評価が真っ二つに分かれてしまった様です。高機能を求めるユーザーは概ね好評だった様ですが、従来のポメラユーザーからは「折りたたみでは無い、コンパクトでないからイヤ」みたいな評価があったらしい。そこで、dm100のSPECを取り込んだ折りたたみ系としてdm25が登場した、という事なのでしょう。
確かに、ポメラの折りたたみキーボードは、ポメラそのものを性格付けている、いわばポメラの魂だったのかも知れません。しかし、折りたたみキーボードは、設置面がある程度の平面でないと、展開して打鍵するの難しい。そこで、dm100のスタイルとなったはずなのですが、それはファミレスやスタバ以外にも様々なシーンで利用されているからなんだと思うのです。それだけユーザーが増えてきたから、そうしたフィードバックに応える形で、dm100が登場した。
そして、dm25は、dm100の編集機能を取り入れた、新・折りたたみ系として登場したのですが、思っていたよりも早い時期に登場している。これは、dm10/20の代替、後継機として登場したのであって、今後は、このdm25を基本としてバリエーションが充実していく事になるのでしょう。
しかも、dm25は、dm20に較べて価格が下がっている。dm10/20ユーザーは、これからはdm25に買い換えるという事で、更に安心した物作り。いやぁ、参った。ポメラ万歳。
今後、長いスパンでは、より高機能なdm100の後継機も出てくるでしょう。しかし、昨年出たばかりのdm100の後継ですから、今年出るとは思えないので、早くても来年以降なのか。dm100の機能は、長い寿命を想定して決められたのだろうと思います。
すると、次に出てくるポメラは、どんなものなのだろうか、と妄想をたくましくして。

ポメラはより軽快にメモが取れる製品として構想され、そのためにキーボードを用意した。しかし、キーボードをそのままポケットに入れるには無理がある。そこで考え出された回答が折り畳キーボードだった。更に、折りたたみのギミックよりも耐久性を求める声もあって、dm100も登場した。しかし、こうなると「ポケット」の部分が怪しくなってしまった。そこで想定されるのが、両手親指で打ち込めるBlackBerry風キーボード採用の「ポケット・ポメラ」なのではないか、と。電卓情報としては、再び提言したいわけです !
KingJim様、お願いしますよ ... って、こんな所で言っていても聞いてくれないのでしょうけれど。トホホ。

2013年1月22日火曜日

こんなAppがあるそうです

往年の「ポケコン」がiOSアプリで復活 BASICをポチポチ打てる - IT Media
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1301/21/news058.html

一応「ポケコン」という事ですが、もちろん、iOSのAppなので、CASIO/Sharpのどちらでも無い機種です。悪くはありません。ポケコン世代オヤジのノスタルジーを惹起する、なかなか興味深いものです。機能も充実している様で、なかなか面白そうです。
しかし、当blogでは「ウーン、どうなんかな ?」と。任天堂DSのBASICの「2匹目のドゼウ」を狙ったものなのか、と思われ。

DSのポケコンBASICは、かなりDSの機能を使えるもので、多くのオヤジユーザーがゲームなどを作っていると言います。しかし、このポケコン・シミュレータでは、加速度センサーなどが使えるものの、iPhoneの機能、というよりは、「仮想ポケコン」の機能を使う程度に留めている。なので、昔のポケコンゲーム程度ならば作れるのでしょう(メモリは潤沢)が、それだけ。
しかも、タッチスクリーンデバイスですから、画面に設けたボタンは余り押しやすいものではないでしょう。iOSなので、Androidよりタッチ操作はマシかも知れませんが。

このAppの製作者は「そりゃ、昔のポケコンを再現するものですから」というのでしょう。なので「実用性は求めない」。しかし、ポケコンは当時、関数電卓の延長として登場した事もあって、それなりの実用性はあった筈なのです。しかし、今日のApp製ポケコンには実用性が求められない。そこが悲しい。
一方、何でまたこういうAppが登場したのか。それは、ポケコン製品が「過去の遺物」になってしまったから、なのでしょう。しかし、一定のポケコン人口は未だ居るはずで、だからこそ、DSのBASICが登場した筈なのです。そこを考えて、電卓メーカー様には、一刻も早く今日的ポケコンを発売して欲しく思うのです。

2013年1月10日木曜日

謹賀新年 2013

昨年も色々とありましたが、今年も宜しくお願い申し上げます。

さて、昨年末にこんな電卓が出ていたそうです。

fx-995ES - CASIO
http://casio.jp/dentaku/product_list/products/?m_no=308

「ただの」関数電卓、といってしまえばそれまでなのですが、機能をみると、少々興味深い項目があります。

* 素因数分解機能
    最大10桁までの自然数を素因数分解して、結果を表示します。

* 元素周期表
    グラフィックで表示された周期表テーブルより、原子量を求めることができます。

* ポアソン分布計算
    ポアソン分布や二項分布など、7種類の確率分布計算モードを搭載しました。

これは面白い ! フルピクセルの液晶を使っているので、元素表の表示も出来る。開発者の「愛」を感じる製品です。

しかし、

* 土地家屋調査士試験対応
* 日本PE・FE試験協議会認定

という(バカげた)制度に対応しないとならないので、プログラム機能などは載せられない ... のか。残念。

なんで「バカげた」という口汚い物言いになってしまうのか。後でみっちりと書こうと思うので詳細は割愛しますが、こうした資格を取ったら、実際の業務ではPCの表計算とか使うわけですから、電卓やプログラム機能くらいいいんじゃないか、と思うのですヨ。「資格を取るまでガマン、ガマン」ちう事なのでしょうが、ならいっそのこと、電卓も禁止したらよかろうに。