2009年9月6日日曜日

「坊さんのロバ」

坊さんのロバ、というお話があるそうです。

昔、ある所に富豪が住んで居ったそうです。その富豪には3人の子供がおり、遺言として、富豪の飼っているロバを3人に、つぎの配分で分け与えるとしました。
「長男には1/2、次男には5/16、三男には1/8」
しかし、ロバは15頭と半端な数です。さて、これは困った。どうしたものか。そこへ、お坊さんがロバを1頭連れて通りかかりました。
兄弟は、お坊さんに知恵を拝借戴けないか、と相談しました。すると、お坊さんは「では、私のこのロバを進呈しましょう」とおっしゃり、ロバを差し出しました。
「これはもったいない」と頭を下げ、お坊さんのロバを加えた16頭で割り振りを始めました。
長男は1/2の8頭、次男は5/16の5頭、そして、三男は1/8の2頭を得ました。すると、そこには1頭のロバが余っており、そのロバをお坊さんは連れて、その場を去って行ったとのことです。

何だか化かされたような話ですが、何でまた、こんな話を持ち出したのかと言いますと、HP35Sを使っていて、「そういや、分数の計算が出来るんだよね」と思ったからでした。
既にネタバレではあるのですが、上記の話を35sの分数計算能で簡単に計算してみましょうか。

1/2 + 5/15 + 1/8 = ?
1/2 + 5/16 + 1/8 = ?

RPNモードのときの計算手順は、つぎの様です。

[r->] [FDISP]
[.] 1 [.] 2 [ENTER]
[.] 5 [.] 15 [+]
[.] 5 [.] 16 [+]
[.] 1 [.] 8 [+]

答えは「0 15/16」と表示され、15/16と判ります。最初から1頭足りなかったのですね。

もしかすると、ここを小学生が見ているか、などという事はないと思いますが、もし、小学生の時にこんな便利な電卓があったら、嬉々として使っていたのかな、などと思いましてね。

8月は、お休みを戴いてしまいました。これからも宜しく。

追記 on 2009/09/27
匿名様の御指摘により、修正しました。